2006年 01月 14日
アザー・ファイナル |
アザー・ファイナル
/ ジェネオン エンタテインメント
お正月特番で放送されていた「アザー・ファイナル」。
知る人ぞ知る、2002年FIFAワールドカップ決勝と同日に行なわれた、
FIFA最下位決定戦のドキュメントフィルムだが、これが滅法よかった。
その1:キャスティング!
まずは、イギリス資本下のカリブはモンテセラトVSチベット密教の国ブータン。
という、忘れられた第3世界の2国というキャスティングが絶妙。
双方ともに【忘れられた=知らされていない】という意味で、
資本社会からレイプされ続けている存在ではあるが、
それゆえ(?)とても魅力的な国と人々でした。
※資本が無いゆえ、サッカーに投資されない=FIFAランクも上がらない
という構造は基本事項として。
「大手スポーツ企業は我々のような弱小チームにこそ、スポンサードするべきだ」
の言には納得。それができればね…。
という感じで、我々日本人やら欧米世界が何を失ってしまったか?
(スポーツやら人生を楽しむことやら、そもそも生きることは何ぞや?)
ということが、押し付けがましくなく【非常にうっすらと】見せられるんですね。
その絶妙さ加減が◎。
ブータン(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bhutan/
その2:編集&音楽
あまり詳しく調べていないんだけど、制作は映画制作会社ではなく、
オランダと日本(!)のCM制作会社がやっている模様。
ヨーロッパCMやプロモーションVテイストのギミック、フィルムの質感、
そして、MOBY「We Are All Made Of Stars」を初めとした、サウンド群。
カリビアンな曲、密教な曲と、シーンにピッタリのとてもセンスのある使われ方をしていました。
18
モービー
上記の曲を収めているこのアルバム、買って速攻売り飛ばしたりしたんだけど、
今聴き直してみると、MOBYサウンドは明確な芯が無いゆえ、
とてもサウンドトラック風味なんですねぇ。なるほど。
NOISIA BLUE J *CALCIO R* プロデューサーインタビュー
http://www.noisia.net/blue-j/calcio-r/002_01.html
ほぼ日刊イトイ新聞 プロデューサーインタビュー
http://www.1101.com/e_tanaka/2003-03-26.html
その3:エンディング
結局編集にやられたと思うんだけど、なんつうんですかねえ。
泣いちゃいましたねえ。素直に感動しました。
という訳で、スペクタクルを期待する向きではないですが、
人間の正直さ、誠実さ、などなどを感じるとても上品な作品だと思います。
上のプロデューサーインタビューにもあるように、
【非営利】だということ、そのスタンスとスピリットが
フィルムに焼き付いたんではないでしょうか。
サッカー好きな人も、そうでない人も、心がささくれだったときに観ると良いですね。
あ、でもオイラ『クール・ランニング』映画館で観てるなあ。
結構、こういうネタが好きなのかも…。あわわ。
/ ジェネオン エンタテインメント
お正月特番で放送されていた「アザー・ファイナル」。
知る人ぞ知る、2002年FIFAワールドカップ決勝と同日に行なわれた、
FIFA最下位決定戦のドキュメントフィルムだが、これが滅法よかった。
その1:キャスティング!
まずは、イギリス資本下のカリブはモンテセラトVSチベット密教の国ブータン。
という、忘れられた第3世界の2国というキャスティングが絶妙。
双方ともに【忘れられた=知らされていない】という意味で、
資本社会からレイプされ続けている存在ではあるが、
それゆえ(?)とても魅力的な国と人々でした。
※資本が無いゆえ、サッカーに投資されない=FIFAランクも上がらない
という構造は基本事項として。
「大手スポーツ企業は我々のような弱小チームにこそ、スポンサードするべきだ」
の言には納得。それができればね…。
という感じで、我々日本人やら欧米世界が何を失ってしまったか?
(スポーツやら人生を楽しむことやら、そもそも生きることは何ぞや?)
ということが、押し付けがましくなく【非常にうっすらと】見せられるんですね。
その絶妙さ加減が◎。
ブータン(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/bhutan/
その2:編集&音楽
あまり詳しく調べていないんだけど、制作は映画制作会社ではなく、
オランダと日本(!)のCM制作会社がやっている模様。
ヨーロッパCMやプロモーションVテイストのギミック、フィルムの質感、
そして、MOBY「We Are All Made Of Stars」を初めとした、サウンド群。
カリビアンな曲、密教な曲と、シーンにピッタリのとてもセンスのある使われ方をしていました。
18
モービー
上記の曲を収めているこのアルバム、買って速攻売り飛ばしたりしたんだけど、
今聴き直してみると、MOBYサウンドは明確な芯が無いゆえ、
とてもサウンドトラック風味なんですねぇ。なるほど。
NOISIA BLUE J *CALCIO R* プロデューサーインタビュー
http://www.noisia.net/blue-j/calcio-r/002_01.html
ほぼ日刊イトイ新聞 プロデューサーインタビュー
http://www.1101.com/e_tanaka/2003-03-26.html
その3:エンディング
結局編集にやられたと思うんだけど、なんつうんですかねえ。
泣いちゃいましたねえ。素直に感動しました。
という訳で、スペクタクルを期待する向きではないですが、
人間の正直さ、誠実さ、などなどを感じるとても上品な作品だと思います。
上のプロデューサーインタビューにもあるように、
【非営利】だということ、そのスタンスとスピリットが
フィルムに焼き付いたんではないでしょうか。
サッカー好きな人も、そうでない人も、心がささくれだったときに観ると良いですね。
あ、でもオイラ『クール・ランニング』映画館で観てるなあ。
結構、こういうネタが好きなのかも…。あわわ。
by tiptopstudio
| 2006-01-14 23:42
| Movies